【塩焼き】魚の美味しさを引き出す、塩をふるタイミング
魚料理の中でも、子供から大人まで人気が高いのは、やはり塩焼き。香ばしく焼き上がった魚は、なんとも食欲をそそります。魚を塩焼きにするときに迷うのが、塩を振るタイミング。
焼く直前がいいのか、10分ぐらい前がいいのか、
1時間ぐらいおいておいた方が良いのか・・・
塩をふっておいておくと、肉でも魚でも、身の内側から水分が出てきます。
水分を中に閉じ込めておきたい肉料理の場合は、できるだけ焼く直前に
塩をふりますが、水分を多量に含んでいる魚の場合は話は別です。
魚は塩をふっておくことで余分な水分をある程度出して、適度に身を締める
必要があります。
魚を塩焼きにする場合、塩をふるタイミングは直前でも何時間も前でもなく、
約20分前が目安。魚の大きさ、好みによって加減しましょう。
【塩焼き】実は強火にしたほうが上手くいく
塩焼きでありがちな失敗といえば、焼きすぎです。
焼きすぎというと火が強いイメージがありますが、実際多いのは
焦げるのを心配して弱火で長時間焼いてしまうというパターン。
これでは、皮もパリッと焼けず、魚は味も素っ気もなくなります。
炭火で焼いたように香ばしさとジューシーさを併せ持った焼き魚に
するためには、グリルで、しかも強火で短時間で焼き上げることが肝心。
恐れずに強めの火を保つのがポイントです。
尾ヒレや背ビレが焼け落ちてしまうのが心配でしたら、
アルミホイールを巻いておけば大丈夫です。
また、ぬらした尾にたっぷりと塩をつkる化粧塩でも防げます。
こちらは見た目も本格的でおすすめです。
【塩焼き】生焼けを防ぐ、簡単な対処法
塩焼きで焼きすぎと、同じくらいある失敗が、生焼け。
外から見てちょうど良い焼き加減だったので皿にとってみたけれど、
いざ、食べようと思ったら、身の中は生。
仕方ないので電子レンジで加熱したら、焼きたての香ばしさが
すっかりなくなってしまった・・・。
そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
冷蔵庫に入れておいた魚は、約4度まで温度が下がっています。
一方、安全面や美味しさから考えた場合、魚は約80度まで加熱しなくては
いけません。この温度差こそが、生焼け最大の原因です。
ですから、魚は早めに冷蔵庫から出して、常温に戻しておきましょう。
たった、これだけのことで、身の中の温度上昇が早くなり、
仕上がりがぜんぜん違ってきます。